心配な睡眠障害

「夢遊病」・「夜恐症」

入眠後数時間の深い熟睡状態のノンレム睡眠から睡眠の相が変わる時、軽く目覚め、異常とも思える心配な行動をとる場合があります。

「夢遊病」・・・寝言を言ったり静かに歩き回る

「夜恐症」・・・泣きわめいたり暴れたりする

いずれの場合も、子供自身はそのことを覚えていません。しかし、6歳以下の子供の場合大抵は心配なく、いずれ症状が無くなることがほとんどです。脳が未熟で、睡眠相の移行がスムーズにいかないために起こる症状なので、成長と共に良くなります。

<対処>

親が、危険でないように見守ること。部屋に鍵をかけるなどあらかじめ安全対策をしておくこと。ただし、昼間もおびえた様子で何かストレスを抱えているようなら、その原因を解決するようにする。必要であれば専門家の受診を。

「悪夢」・不安な様子

夢は、就寝後3時間以降のレム睡眠の時に見ます。明け方に見ることが多いのはこのためです。子供は恐がって泣いて目を覚まします。一定以上の年齢であれば、親に恐怖を訴え、慰めてもらいたがります。

<対処>

静かに慰め、安心させてあげる。必要なら添い寝を。

「睡眠時無呼吸症候群」

子供が夜大きないびきをかいていたり、きちんと呼吸していないようすであれば要注意です。扁桃腺の肥大によって舌が奥に入ってしまい、空気を取り込めなくなっている可能性があります。昼間眠そうにしていることも一症状です。

<対処>

専門家に受診を。手術によって症状が改善します。