睡眠時無呼吸症候群とは?ー知っておきたい!症状・検査・治療

子どもが寝ている時、苦しそうないびきをかいたり、口呼吸したりしていませんか?

たかがいびきとあなどるなかれ。「いびき」は、夜間の無呼吸、つまり「睡眠時無呼吸症候群(SAS : Sleep apnea syndrome)」のサインです。(→小児の睡眠時無呼吸症候群について

成長期の子どもにとって、心と体の健全な成長のために良質な睡眠がとても大事。睡眠は、日常生活の質も左右し、いびきや無呼吸は発達の遅れや成長障害につながってしまうこともあります。

下記の症状に心当たりはありませんか?あれば、なるべく早く耳鼻咽喉科を受診しましょう!

睡眠時無呼吸症候群」の主な症状

・夜間のいびき
・口呼吸
・無呼吸

他にも

・夜尿
・起床時の不機嫌
・昼間の居眠り
・発育の遅れ
・落ち着きのなさ
・多動

などの症状があります。

睡眠時無呼吸症候群」の原因

・アデノイド肥大
・口蓋扁桃肥大
・アレルギー性鼻炎による鼻閉
・肥満
・あごの形態異常

睡眠時無呼吸症候群」の検査

まずは、アレルギー性鼻炎や口蓋扁桃肥大がないか診断していきます。

・視診
・レントゲン撮影・睡眠モニターによる検査

専門のクリニックでは、入院検査を行っています。また、家庭でできる簡易検査もあります。
(家庭で行う検査の機器↓)

睡眠時無呼吸症候群の検査機器

睡眠時無呼吸症候群」の治療

重症の場合は、手術が第一選択となります。

  • 手術:アデノイド切除・口蓋扁桃摘出の手術でいびき・無呼吸の改善が期待できます。

手術の時期は、大抵3-6歳(3歳未満の場合もあり)、全身麻酔で行い、入院期間は約一週間です。(→睡眠時無呼吸症候群の治療-扁桃腺とアデノイド切除手術体験記/LINK)

  • 保存的治療:手術が困難な場合は、経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)があります。大人の場合は最も普及している治療ですが、幼児の場合、治療への理解が足りないと治療を継続するのが難しい場合もあります。

いびきがひどく、夜間睡眠時に無呼吸となっている場合、耳鼻科を受診すると「睡眠時無呼吸症候群」と診断され、手術を勧められることがあります。(→子どもの睡眠時無呼吸症候群-検査と治療体験記/LINK)

管理人自身、息子が4歳の時、受診した耳鼻科2ヶ所で手術を勧められ、手術を受けるべきか大変迷った一人です。子どもの手術は、(かなりの重症であれば別ですが)大抵の場合は緊急性のある手術ではなく、うけるかどうか最終的な判断は親に委ねられる場合が多いようです。

(手術を受けるかどうか?についてはこちらをご覧ください→ 現在工事中です。順次公開予定です! )