添い寝をするとき絶対に知っておくべき事!

添い寝・添い乳なら赤ちゃんがよくねてくれる。
そう感じて添い寝・添い乳していませんか?

大事な赤ちゃんの命を守るために、是非知っておきたい事があります。

ずばり、赤ちゃんの窒息の危険性です。

添い寝の事故はどのくらいおきているの?

滋賀県では、
過去3年間で少なくとも5人が添い寝時の家族の圧迫が原因で亡くなったそうです。

これは滋賀県内の調査なので、
全国でみるともっと大勢の赤ちゃんの事故があったのではと考えられます。

平成28年に消費者庁が行った分析では、
全国で過去5年間に、0歳児が寝ている時に窒息して亡くなる事故は160件
不慮の事故による死亡例全体の32%と最多でした。


・添い寝がなぜリスクなのか?

母親は、体を赤ちゃんのほうに向けて横向きに寝そべり、赤ちゃんの頭を胸に抱きよせて授乳します。

このとき、母親の体は赤ちゃん側に少し傾いた状態になっています。

このまま眠ってしまうと、体が赤ちゃんにのしかかる形になります。

その際、赤ちゃんがまだお乳を飲んでいたり、顔を母親のほうに向けていたりすると、鼻や口が母親の体でふさがれ、息ができなくなってしまいます。

赤ちゃんが苦しくて顔を離そうとしても、大人の体重がかかれば身動きはとれません。

わずか数分で命を落とす危険性があるといいます。

詳しくはこちら↓

WEB特集 “添い乳”で赤ちゃん窒息死相次ぐ 授乳に注意 | NHKニュース


・ではどうしたら?具体的な対策は?

リスクがあることは理解した。
ひとり寝も、有効な対策の一つではあるかもしれない。

ただ、そうは言っても日々添い寝で寝かしつけている大半の家庭では、
添い寝をいきなりはやめられないでしょう。

では実際に現在日々添い寝している家庭はどうしたら良いのか?

以前は助産師さんも推奨していた添い寝ですが、
リスクを知った助産師さんの指導は、こう変化しています↓

いまは、“添い乳”は疲れていないときにだけ行い、決してそのまま寝ないように指導しています。

疲れている時こそ添い乳で寝落ち・・となりがちですが、、
そういう時こそ添い乳は注意!なんですね。

また、

助産師さんが母親学級で伝える対策のポイントは、

「家族全員でリスクを共有すること」

具体的には、

添い寝の事故を防ぐために
▽ベビーベッドを利用して、赤ちゃんを一人で寝かせる
▽ミルクで育児をしている場合には、夜間の授乳はパートナーに代わってもらう

子どもと一緒に横になる場合には
▽疲れているときに授乳をしない
▽家族にもリスクを知らせ、定期的な見守りと母親が眠ってしまった場合の声掛けを徹底する
▽眠気を催す薬を飲んだ後は、一緒に横にならない

寝具による窒息も起きていることから
▽柔らかい布団やマットはうずもれて窒息するおそれがあるので、かたいものを使う
▽大人の掛け布団は重いので、子ども用の軽い布団を使う

・・とのことです。

日本人は比較的体形がスリムでこういった事故の危険性は
あまり指摘されていませんでしたが、

確率は低いもののリスクは確実にあるという事なのですね。