子供と大人の睡眠の違い-夜泣きのわけ

夜泣きをするのはなぜ?-①

どんな子供でも(大人でも)必ず、睡眠の相の切り替え時、一晩に何回かは軽く目を覚ましています。睡眠が未熟な乳幼児は、この切り替えがうまくいかず、夜泣きしてしまうのです。

赤ちゃんは、日々、この睡眠サイクルを自力でつなげる練習をしています。この時、たとえぐずったり泣いたりしてもすぐにはあやさずに良く観察し、赤ちゃんの学習を邪魔しないことが大切です。

また、抱き上げるという刺激自体によって赤ちゃんを起こしてしまうこともありますので、まずは「ちょっと待つ」。そして、注意深く観察して赤ちゃんが今どんな状態なのか見極めるようにしましょう。夜泣きに応じるのはそれからでも遅くありません。

睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があります。

・ノンレム睡眠……熟睡状態。
・レム睡眠……まぶたの下で目玉が激しく動き、脳は活動している状態。この時夢を見ます。

大人も子供も一晩のあいだにレム睡眠とノンレム睡眠の間を行ったり来たりします。寝入りばなにまずは深い熟睡状態になり、その後浅いレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。

さらに、大人の場合、レム睡眠とノンレム睡眠からなる眠りのワンセット90分ですが、赤ちゃんは約50分。成長につれて徐々に長くなります。
睡眠相の切り替えがうまくいかずに泣いて目覚めてしまう場合、月齢が浅いほど一晩にその回数が多い、つまり単純にいうと夜泣きの頻度が高いわけです。

夜泣きをしない子供は、軽く目が覚めてもまた一人で眠りに戻ります。

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赤ちゃんが寝ている時、よく動くのはなぜか?

レム睡眠中は目玉と脳は活動していますが、神経伝達が遮断されているため、本来筋肉は動きません。
ただ、赤ちゃんの場合、この神経伝達の遮断機能が未成熟なため、実際には筋肉が動いてしまうこともあります。就寝中に赤ちゃんの手足がぴくぴく動いたりするのはこのためです。

 

夜泣きをするのはなぜ?-②

レム睡眠は、進化の過程で、ノンレム睡眠と覚醒状態の中間の準備段階として発達してきたと考えられています。
レム睡眠中は、脳は活動しているけれども体は動きません。これは、太古の時代、もし敵に遭遇した場合でも、注意を払いつつ体は動かないという都合のいい状態だったでしょう。このように、レム睡眠は、必要な時に目覚めるチャンスを確保しているともいえます。

ファーバー博士によると、赤ちゃんも一晩中熟睡するのではなく、夜中に目を覚ました時に、周りに異常がないかチェックしているそうです。
赤ちゃんのこの「注意」がまわりに向けられた時、「何かがおかしい!寝入った時と違う!!」という注意を呼び覚ましてしまうのだそうです。

寝付いたときにお母さんの腕の中だった場合。またはおっぱいをしゃぶっていた場合。
快適に気持ち良く寝ついたのに、夜中に目が覚めた時、もし寝ついた時と違う状態だったら赤ちゃんはどうするでしょうか?
泣いて、寝付いた時の状態に戻してもらおうとするでしょう。大人でも、もし寝ついた後、毎回違う場所に移動させられているとしたら?とまどいますね。

こう考えると、今まで寝付きを助けるつもりでやっていたこと-おっぱいをふくませながらの寝かしつけや、抱っこしながらの寝かしつけ-など、良かれと思ってやっていたことが逆効果であったかもしれないことがわかります。